高齢期の食生活のポイント
低栄養に気をつけ、バランスのよい食事を規則正しくとりましょう。
思いやりのある食生活を
高齢期になり、病気にならないようにと今まで以上に食事を少なく、油を使わず、たんぱく質をとらないようにしていませんか。
粗食が健康のためと信じている人もいますが、実際にはバランスよく食べることで元気な栄養状態が保たれます。
栄養が足りなくなると抵抗力が落ち、逆に病気になってしまう場合がありますので、低栄養に気をつけるために必要な栄養はとるようにしましょう。
低栄養を予防する食事ポイント
1.規則正しい、バランスのとれた食事をしましょう
決まった時間に主食、主菜、副菜をそろえた日本型食生活をすることは、胃や腸の負担を軽くします。時間をかけてよくかんで食べましょう。
2.腹八分目で食べましょう
少食も困りますが、低栄養を気にして食べ過ぎもよくありません。腹八分目、自分の適量を守って食べましょう。
3.たんぱく質をとりましょう
年齢とともに少食になり、たんぱく質も不足しがちです。不足すると低栄養から免疫低下、代謝異常などを起こす原因となります。
魚、肉、卵、大豆製品を毎食1品はとりましょう。食欲のないときはおかずを先に食べ、ご飯を少し残すようにして食べましょう。
4.油を使った料理を食べましょう
油を使った料理を1日1~3皿は食べ、ほどほどに油をとりましょう。
5.新鮮な野菜や果物を食べましょう
野菜は緑黄色野菜はもちろんのこと、淡色野菜など色々な種類を食べましょう。また、果物はビタミン、ミネラルが豊富ですし、食欲の出ない朝に食べると胃腸が活発になり脳も体も動き出します。
6.カルシウムをとりましょう
カルシウムの摂取量を減らさないよう、吸収のよい牛乳、乳製品や小魚や海藻をとりましょう。
7.うす味を心がけましょう
味覚が低下し、ついつい味付けの濃いものを好んで食べていることがあります。塩分のとりすぎに注意し、うす味でも美味しい料理の工夫をしましょう。
8.便秘、下痢に気をつけましょう
食物繊維の多い、いも類、野菜、果物、海藻を多くとったり、スープや汁物、お茶などで水分をとりましょう。軽い運動もおすすめです。
9.水分不足に気をつけましょう
この時期は若い時より体内の水分が少なくなります。さらに、のどの渇きが感じにくくなってきています。のどが渇かないからと水分を控えていると脱水状況になります。
特に夏場や発熱時などは、のどが渇いたと感じなくてもこまめに水分補給をしましょう。